Diary Film
The universe is divided into many dimensions.
この世界はいくつもの次元に分かれている．
This is the story where their dimensions are split into eight pieces again.
これはその次元が再び8つに分かれる物語．
Seonghwa's Memory
ソンファの記憶
誰もいなくなったそこに，彼女の香りが残されている．名前も住所も知らない人．まるで夢のなかで夢を見ているみたいに，すべてが薄れていった．
Yunho and His Brother
ユノと兄
あなたから始まったけれど，それはもう僕の夢だ．兄さんなしではこの夢は何の意味もない．あなたが消えたら，僕はどうしたらいい？
Yeosang's Time
ヨサンの時間
大人は，夜空に光る星を見上げてごらんと言う．でも，僕が見上げた夜空には星なんて輝いていなくて，僕は地面を眺めて歩き続けた．
San's Resolution
サンの決心
彼は人生が嫌だった．引っ越しの車が止まった間に，彼は車から飛び降りた．
Mingi's Duary
ミンギの日記
僕みたいな人間は夢なんて見ないのが普通なんだ．貧しいやつには夢なんて贅沢すぎる．
Wooyoung's Choice
ウヨンの選択
友達といるために，楽な道を諦めた．でも，間違っていた．あることだけを考えることにするよ．
Jongho's Wanderings
ジョンホの彷徨い
道を失った友達にどうやって手を差し伸べたら良いか，僕は幼くて分からなかった．僕は今どこにいて，どこに行くべきか．
The man with the Black Fedra
黒い帽子をかぶった男
夢を失わせたのは現実ではなくて，あなたの選択だ．
Hongjoong's dream
ホンジュンの夢
黒い帽子をかぶった男は言った．
「この世には数えきれないほどの次元が存在する」
目を覚ますと，それは夢だった．僕の横には初めて見る砂時計があって，中の砂が下から上に逆流し始めた．
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ホンジュン：夢の中でクローマーを見る．夢，家族，友達，また見つけられるかな．
ソンファ：決められた道を歩いてきた．自分に足りないもの，手に入れられないもの，必要なものに気づいて歩き出す．[INCEPTION]
ユノ：音楽をやっていた兄を交通事故で無くし，罪悪感にさいなまれる．自分が兄の夢を叶えるぞ．
ヨサン：鳥かごの中の鳥のように制限された自由．彼ら（メンバー）と一緒の空間に解き放たれる．
サン：転校ばかりで友達がいない．引きずられるような人生．彼らのもとへ戻る選択．
ミンギ：一人でいたがメンバーと出会う，喧嘩してまた一人の世界へ．もともと一人だった．[FEVER]
ウヨン：舞台恐怖症を友達（メンバー）と乗り越えた．[To The Beat]
ジョンホ：バスケを怪我で断念．夢（バスケ/メンバーとの日々）どちらも煙のように消えてしまうのか．（いろいろ燃えている）
ここまでは
それぞれの悩みを8人の出会いで乗り越えられた気がした→不和→解散→また集まりたいところにクローマー出現
といった流れだと思うが，時間軸の設定がまだわからない．
一つ分かったのは，ここが彼らの始発点だということ．
THANXX
自分の人生にいろいろ口出ししてくる人への牽制ソング．
踊ったれ．
最後にはあの曲がスポされていますね．用意周到です．こわいです．
黒と白と赤で構成されがちなmvの中で，とってもカラフルなのが印象的．
現実側（クローマーを回す前）の世界で，それぞれが悩んでいる人生の足かせとなっている周りの声について歌った曲なのかもしれない．
INCEPTION
これは私の沼落ちソング．
もともとクリストファー・ノーラン監督の「インセプション*1」という映画が大好きなのですが，何かその世界観を思わせるような作品で，はまってしまったのです．
冒頭のヌルっと伸びていくロゴも，雰囲気が大好き．
Diary Film のそれぞれのいた場所で，それぞれが目覚める．
君に会うことができる夢をなぞって夢ばかり見ている．
歌詞では「君」，きっと表向きは恋をしているあなた，みたいな感じだと思うけれど，それぞれの抱えている「昔見た夢（ここでは将来の夢～的な用法）」に置き換えると，綺麗に世界が繋がっていく．
"난 마치 꿈에서 꿈을 꾼 듯이"
僕はまるで夢の中で夢を見たように
"널 찾아서 헤매다 길을 잃어가"
君を探して，彷徨って，道に迷ってしまう
"네 흔적은 향기로 남아"
君の痕跡が香りで残って
ソンファの世界のお話だろうか．diary filmでも後ろでこの曲が鳴っていた．
そしてこの演出．
はじめ見たときはあまりにも大惨事でびっくりしちゃった...
treasureなどにも，「燃え盛る火」と「迫りくる波」などが自分に向かってくる試練として歌詞中にあったが，なんと挟まれてしまっている．
そして，やっぱり赤くなってしまう空間．
赤い空間と，窓から差し込む青い光が，彼らをのmvをまとめ，世界観に共通項を持たせている．だから「世界観続いている！！」と直感するのだろう．
続いて，このmvの好きポイントを．
垂直に立つ壁の部分が，床になっている．
この徐々に次元の軸がぐちゃぐちゃになっていく感じ．
これ，インセプションで見た！（進研ゼミ）
薄気味悪くて，何か怖くて，この何かがおかしくなっていく怖さが，好みなのです．
KingdomでiKONさんがカバーしたInception(iKON ver.)が映画の世界観をオマージュしていてとっても良いのでぜひ...
[풀버전] ♬ INCEPTION (iKON ver.) - 아이콘(iKON) - YouTube
Ikonさんのinception カバーいまだに引きずっている人なのだが、一曲の中のオマージュのクオリティが凄いから見て欲しい
— kura (@2kura_kura2) 2021年4月24日
←ikon Inception→ pic.twitter.com/cEXQ8vCMpd
芸が細かい pic.twitter.com/lLTyyGw2p9
— kura (@2kura_kura2) 2021年4月24日
アルバムの中の曲たち，
Dear Diary → 下ばかり見ていた顔を上げ踊ると，光が見えてきた．
FEVER → 人生を彷徨い壁にぶつかりながらも若いからこそ立ち向かって生きていく
THANXX → 人生にいろいろ口出ししてくる人への牽制曲
TO THE BEAT → ダンスしながら煽るような曲
INCEOTION → 忘れられない夢から抜け出せない
Good Lil Boy → 走れ，強くなれ（THANXXひとさじ)
One Day At A Time → 大丈夫，一緒に進んでいこう
彼ら（設定上の）が悩みもがき苦しみながら，自分を模索して必死に生きてい「現実側（クローマーを回す前）」の世界（比較としてクローマーを回してたどり着いた「向こう側」の世界があるはず）で，それこそ私たちが共感してしまうアルバムだったなと思う．
例えばdear diaryは「ヨサンの時間」と一節が共通していたり，To the beatはdiary filmで流れていたウヨンの状況と似ていたりと，置かれた状況に沿って作られた曲たちだと思う．（卵が先か，鶏が先かは分からないけれど）
Fever，彼らはどこへ向かっていくのか，
行く末は前に見た気がするが，
One Day At A Tmeの文字通り「目の前の現実に向き合って生きていこう」というメッセージや，歌詞の温かさ，そして何よりビートの心地よさで，何度も聴いてしまいます．
そしてあの，ホンジュンさんかっこよすぎませんか．
かっこよすぎますよね．
*1:2010年公開SFアクション映画．眠っている人の潜在意識（夢）に入り込み，情報を盗み出す．
